日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク * 活動報告

第214回大阪駅前水曜集会




日  時 : 2024年7月3日(水) 19:00〜
会  場 : ヨドバシ梅田前

【報告】


いつものように水曜デモの歌でスタート。

関西ネットより6月5日からソウルで開催された「金福童平和記念週間」について報告、尹美香さんが国会議員としての役目を終えて市民運動の現場に戻ってきたこと、これからも連帯して金福童ハルモニをはじめ被害者の希望を実現していこうと訴えた。
ベルリン平和の少女像について、ミッテ区長が9月には撤去すると態度を変えたことで市民らが反発、少女像前集会やネット署名が行われている。
日本からも協力をと呼びかけた。


 
パウィチョロンの歌に乗っていつものダンス。

ガザのアピール。

ジェノサイドの只中、アメリカはイスラエルへの資金援助を大幅に増額、西側諸国も支援を続けている。
世界中でイスラエルの軍事攻撃に反対運動が起こり、BDS運動(Bボイコット、D投資の引きあげ、S制裁)が起こっているが、日本は防衛省がイスラエルから大量のドローンを買い、万博にイスラエルを招待している。日本はかつてアジアの国々を侵略し、今なお反省もなく謝罪と補償を拒否し、新たな戦争準備をしている。
ガザへの虐殺に反対することは私たちの将来につながると訴えた。



沖縄問題。

沖縄に駐留するアメリカ軍兵士による性暴力事件が県に知らされていないことが次々と明らかに。
政府が県に伝えなかった理由として、辺野古基地建設工事への影響や4月の岸田総理のアメリカ訪問、6月の県議会議員選挙などをあげて厳しく批判。
不都合な事実を隠蔽し、人権より政治を優先させる日米両政府のやり方は許せない、性暴力や軍隊の構造的暴力は日本社会の問題であると怒りを込めてアピール。



教科書問題。

今年初めて中学校教科書採択の対象となった令和書籍の歴史教科書「国史」は中学生が学ぶべき教科書の体をなしていない。
特に日本軍「慰安婦」問題について、朝鮮半島の女性たちだけを取り上げて、「彼女たちは報酬をもらっていた」などと事実に反することを述べ、「吉田証言」を取り上げて、被害者の告発が偽りであるかのように印象付けようとしている。
こうした教科書が検定を通過したことは戦争への一里塚であり、許してはならない。各地域で開催中の教科書展示でぜひアンケートに意見を記入してほしいと訴えた。



続けて日本版DBSの成立についてアピール。

子どもに対する性犯罪の多くが学校など身近な場所で起こっていることから、子どもに接する仕事に就く人に特定の性犯罪歴がないかを確認する制度「日本版DBS」の創設を含む「こども性暴力防止法」が6月19日国会で可決、成立。
幼稚園、小中高校および特別支援学校教員、児童養護施設職員等は、性犯罪歴を含む、安全確保措置義務化対象となる。
放課後児童クラブや、学習塾等は任意であることなど課題は多く、施行までに具体策を充実させる必要がある。注目してほしいと報告。


 
最後に私たちを取り巻く様々な問題について、怒りの声とともに性暴力のない平和な社会を求めて全員でコール。
43名が参加した。



2024年07月03日(水) No.211 (報告)

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