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第141回 大阪駅前水曜集会






日  時 : 2018年5月2日(水) 19:00〜
会  場 : ヨドバシ梅田前

【報告】


始まると同時に、本格的に降り出した雨の中、今回も「水曜デモの歌」で始まりました。

初めに関西ネットワークの活動報告。フィリピン政府によって、建てられた「慰安婦」像が日本政府の圧力により、突然撤去されたことに強く抗議しました。韓国を始め、アメリカやカナダ、ドイツ、中国など、戦争下の女性への人権侵害の象徴として、二度と繰り返されないことを国際社会に訴えるメモリアルとしての像や碑の建立は、国際的な人権基準にもかなったことであり、全国の仲間たちと共に日本政府への抗議の声をあげていくことを訴えました。

水曜ダンサーズパウィチョロム(岩のように)のダンスに続き、渡辺結さんよりサンフランシスコ(SF)市訪問報告がありました。現地市民との交流を通して「慰安婦」像の設置は性暴力のない社会、すべての人々の人権が尊重される社会への願いであり、それは国際社会の認識でもあることを強調、設置妨害に押しかけた日本人らの歴史歪曲とは逆にSF市議会は全会一致で「慰安婦」像の公有化を認めたこと、私たち市民は吉村市長の愚かな行為に対して歴史の事実に向き合うという市民としての役割を今こそ示していく時ではないかと訴えました。




朝鮮高級学校無償化連絡会からのアピールがありました。4月27日、愛知の無償化裁判が棄却されたことを報告、全国各地の無償化・補助金訴訟で厳しい判決が続くなか、この問題は日本社会・日本人の問題であり、加害の歴史に向き合わず、差別によって在日の子どもたちが未來への夢や希望を育み学ぶ権利が奪われていることは許せず、今後も共に闘って行きましょうとの連帯挨拶がありました。




「森友学園問題を考える会」からのアピールでは、開校予定の小学校を認可適当とした松井知事は、記者会見で「首相案件があっても良い」と発言しており、いわば「知事案件」として、大阪に、天皇を賛美し戦争する国作りに役立つような小学校を作りたかったのだろう。私たちは、今後は松井知事を筆頭とする大阪維新の会の森友問題における責任を訴えの中心に据えていくと、決意表明がされました。




分断された北と南をつなぐ京義線鉄道をテーマにした水曜ダンサーズの「京義線に乗って」のダンスの後の若者のアピールは、在日青年でした。ハルモニ(おばあさん)から、当時連行されていく女性たちの目撃証言を彼は聞いているそうです。捏造されたヒストリーが巷を闊歩する中、当事者の証言以外にも周りにいた人たちの証言や体験をもっと紡いでいかなくてはならないと話しました。

最後にまとめとコールは在日女性でしたが、南北会談は感激したが、それを伝える日本のマスコミの偏見と悪意に満ちた報道が悔しくてたまらなかったという発言後、メッセージカードを掲げ、元気よくシュプレヒコールで水曜集会を締め括りました。




次回は6月6日(水)午後7時にヨドバシ前でお会いしましょう!



5.16吉村大阪市長への抗議行動






日  時 : 2018年5月16日(水)17:00〜 
場  所 : 大阪市庁舎

【報告】


5・16吉村大阪市長の暴言に抗議する!!  
吉村大阪市長がツイッターで、マニラの像が撤去されたようにSF市の「慰安婦」像も撤去するよう発信したことを受け、関西ネットは抗議文を発表、抗議行動を行いました。




1. 吉村市長への申し入れ行動 (17:00〜)

政策企画室秘書部の2名が対応。
私たちは抗議文()を読み上げるとともに、参加者らの発言をメモにとって市長に伝えるよう求め、意見を述べました。
―アメリカに像の撤去を求めるのは内政干渉だ。TWに載せた碑の撤去跡の写真は心をえぐられる惨い写真で、「慰安婦」被害者にとっては二次被害にあたる。ドイツ・ボンの女性博物館に「少女像」を設置することに日本政府がストップをかけたが、「歴史の時計を元に戻すことはできない」として「少女像」が設置されることになった。吉村市長の行為は行政のトップとして恥ずかしい。
国民の税で像の撤去に努めてほしいと書いているが、私たち納税者の考えは違う。市長の傲慢な態度は耐えられない。市長の勝手な考えで人権侵害をしないでほしい。 この日、東京では日本政府がフィリピン政府に圧力をかけた結果、マニラの「慰安婦」像が撤去されたことに対する抗議・申し入れ行動が行われたことが伝えられた。




2. 大阪市庁舎前抗議行動 (17:30〜)

抗議文提出行動の報告後、SF市民の抗議声明を紹介し、各団体からのアピール受けました。

*おんな・子どもをなめんなよ!の会
本来なら被害者に謝罪して歴史的事実を直視して「慰安婦」像を国会前やこの市庁舎前に設置すべきだ。私たちはその日が来るまで「#Me Too」「#With You」の声をあげ続ける。

*朝鮮学校無償化を求める連絡会
補助金排除、拉致啓発チラシの配布や無認可の保育園も無償化の対象にしながら、朝鮮学校の幼児教育は排除するなど、露骨な差別・排外の背景には歪んだ歴史認識の問題がある。

*コードピンク大阪
13歳で「慰安婦」にさせられたフィリピンのトマサ・サリノグさんを紹介、歴史的事実は覆すことはできない。人間の尊厳を回復してほしい。

*歌
「ともに行こうこの道」

*関西ネット
加害国である日本がすべきことは謝罪であり、歴史の記憶、教育であり、像を建てるのもそのひとつ。しかし吉村市長は否決された大阪都構想を再び持ち出し、朝鮮学校補助金を停止したままだ。歴史認識のない大阪の行政に怒りの声をあげよう。私たちは「慰安婦」問題の法的賠償実現まであきらめない。

最後に市庁舎に向かって抗議のシュプレヒコールをあげました。




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