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沖縄戦から72年 上映会とお話

忘れられない体験にこそ真実がある

〜日本軍「慰安婦」を記憶する意味とは〜





日 時: 2017年6月10日(土)14:00〜(13:30開場)
会 場: クレオ大阪中央 セミナーホール 4階
主 催: 日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク
内 容: ドキュメンタリー番組上映 Born Again〜画家 正子・R・サマーズの人生
      お話 栗原佳子さん (うずみ火記者)  「32軍司令部壕の歴史改ざん問題を問う」



【報告】


沖縄出身の画家、正子・R・サマーズさんの生涯を描き、今年度ギャラクシー賞を獲得したドキュメンタリー上映会を、制作者である原義和さんのご厚意により 開催。70人が参加しました。






正子さんはわずか4歳で辻遊郭に売られました。1944年16歳で初めて客を取らさ れ、翌年には首里城下の32軍司令部壕に入ります。自分は炊事をするだけで済ん だものの、先輩の数十人の女性たちは、毎日、列を作って順番を待つ兵士たちの 性の相手をしなければならなかったと正子さんは語ります。壕内に「慰安婦」と された女性たちがいたことの貴重な証言です。

戦後、米兵と結婚してアメリカに渡った正子さんは、40歳を過ぎて絵の才能を 開花させます。アリゾナ州ユマの大地や沖縄の海を描いた絵の展覧会が2016年 10月に那覇で開催されましたが、その直前の9月に正子さんは永眠。書き残された自伝の日本語訳出版が待たれます。






上映後、新聞「うずみ火」記者の栗原佳子さんが、2012年、司令部壕説明板か ら「慰安婦」と「住民虐殺」の記事が削除された出来事を、現地での取材に基づ いて説明してくださいました。正子さんの思いに応え、歴史を正しく伝える記述 の復活を実現させたいものです。



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