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ビルマに連れて行かれた日本軍「慰安婦」集会





日 時: 2017年4月21日(金)18:30〜(18:00開場)
会 場: 大阪総合生涯学習センター 第一研修室 (大阪駅前第2ビル5階)
主 催: 日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク
講 演: 森川万智子 さん (フリーライター)     
       ビルマの日本軍「慰安婦」〜現地調査(1997〜2003年)の報告〜映像(26分)とお話



【報告】


4月21日、大阪総合生涯学習センタ−で、文玉珠さんの足跡をたどって、記録を作られた森川万智子さんに来て頂き、記録映像と講演をして頂きました。

集会は、100名近い参加がありました。映像は、森川さんが文玉珠さんから聞いた証言を基に、ビルマを訪れて、当時「慰安婦」だった中国人の証言と、元日本軍兵士と、更にビルマの方の証言を記録したものです。





森川さんは、1992年3月に名乗り出られた文玉珠さんに出会いました。日本での証言集会に参加してほしいと挺対協の尹貞玉さんに依頼したところ、文玉珠さんが来てくれたのです。その後、文玉珠さんが下関郵便局に貯金をしていた事を知り、自分が下関郵便局で働いていた事もあり、何とか取り戻してあげたいと思い、郵政省との交渉を繰り返し、貯金の原簿を取り寄せたのです。(結果的に取り戻す事は出来ませんでした。)この事1つをとっても文玉珠さんの証言がいかに正しいかを証明しています。1996年10月、72歳で文玉珠さんが亡くなられ、後も証言をめぐるバッシングにいてもたってもいられず、再びビルマに行って、元日本軍兵士らと出会い、文玉珠さんの証言がいかに正しいかを証明する多くの証言の裏を取り、「ビルマ戦線の慰安婦」を出版したと話されました。

これからも、私たちは、文玉珠さんの記録本をもとに、日韓合意で解決したと開き直る安倍政権に真実を突きつけて、解決の道を切り開いて行こうと強く思いました。  


「慰安婦」問題学習会「いま、解決に何が必要か」





日 時:2017年4月15日(土) 14時−16時30分
場 所:とよなか男女共同参画推進センターすてっぷ セミナー室2AB
     (阪急宝塚線豊中駅下車すぐ 阪急梅田駅より急行11分)
講 師:小林久公さん(日本軍「慰安婦」問題解決全国行動/強制動員真相究明ネットワーク)
主 催:「慰安婦」問題の解決を求める北摂ネットワーク・豊中
     日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク



【報告】


4月15日、「慰安婦」問題関連資料の発掘活動をされている小林久公さん(日本軍「慰安婦」問題解決全国行動 資料チーム)を講師に迎え、学習会を開催しました。

「慰安婦」問題について、政府は十分な実態調査を行わないまま、「強制連行はなかった」「性奴隷ではなかった」等と主張しており、小林さんは解決を実現するための論点は@事実認定(関与、加担)、A法的責任、B解決済み論にあると指摘されました。

事実認定できる関連資料は、すでに多数明らかになっています。研究者は、これらの中に慰安所設置の軍の関与や強制連行を明確に示すものがあると指摘しています。一つは、河野談話発表までに政府が調査・把握したものです。もう一つは、河野談話後に内外の研究者や市民が発掘した529点です。2014年に政府に届けられましたが、政府は受取りを拒み続けました。その内の19件182点は国立公文書館で所蔵されており、内閣官房に送るように要請したと、小林さんも話されました。

その後、4月17日に内閣官房が「(182点の)個別の資料の評価はしていない。強制連行を示す記述は見当たらないという政府認識は変わらない」と発言したことが報道されました。日韓「合意」によって終止符を打ちたい政府には、事実を把握しようとする姿勢がないのです。

小林さんは、「各省庁のどこにどんな資料があるか、大体わかっている。これらの資料を内閣官房に送らせて、解決の扉を開こう」と締めくくられました。                        
 

(ナズナ)


ナヌムの家 安所長との懇談会開催






【報告】


4月3日、ナヌムの家の安信権所長を迎え懇談会をおこないました。東京でおこなわれた「慰安婦」博物館会議に出席した後、大阪に寄られる安所長に急きょお話していただくことになりました。

安所長は、90歳代になっても体の傷と差別のために悪夢に苦しめられているハルモニたちが、どういう人生を送ってきたのかを考えて解決に向けしてほしいと、ハルモニたちに寄り添う日常を怒りをもって話されました。日韓「合意」が被害者を置き去りにしておこなわれたこと、「和解・癒し財団」が認知のあるハルモニたちを訪ねて日本政府のお金を渡していることなどが具体的に語られ、私たちは韓国政府の強引さや、日本のメディアが取材していても報道しない事実を聞いて驚きました。

改めて「合意」がハルモニたちにお金を押し付け沈黙させ、「解決」を強いる日本政府の暴力性を明らかにして、被害者のための解決を求めていかなければならないと思いました。
 


第1回日本軍「慰安婦」博物館会議が開催






【報告】


4月1日<第1回日本軍「慰安婦」博物館会議>がアジア各地の「慰安婦」博物館および資料館の関係者らが参加して、東京韓国YMCAで開催されました。 韓国、フィリピン、中国、台湾、アメリカから参加した11名のゲストが、経緯や目的、現状について報告しました。

「おんなたちの戦争と平和資料館」(wam)池田恵理子館長は「日本政府は法的責任を認めることを拒否し、歴史を改ざんし忘れさせようとしているが、私たちはこのような残虐行為を根絶するために団結して声を上げなければならない」とあいさつ。 フィリピンから参加した「リラ・ピリピーナ ロラズ・センター」代表のレチルダさんは「日本政府が歴史を消そうとしても、私たちは被害者の声を伝えることをやめない。資料を蓄積し、世代を超えて永遠に伝えていくことができる」と力強く語りました。 最後に宣言文を採択して終えました。

会館前では右派グループが妨害するなか、250名を超える市民が参加しました。 日本でこそ歴史の記憶・継承のための行動が求められています。





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